わたしは結婚して引っ越すまで、ずっと大自然の田舎で育ちました。もちろん、住んでいた家は昔ながらの大きな家で大声をだしても走り回っても誰にも怒られることもなく近所に住んでいる子供も大人もみんな周りを気にせずそうやって過ごすような生活をしていました。
そんなわたしが、結婚をきに引っ越すことになりました。子供も産まれわたしが仕事をやめることになったので旦那の稼ぎだけで生活することになりました。
もちろん家を買うお金なんて持っていなかったので、アパートに住むことになりました。20年以上住んでいた大きな家とはまったく逆の、セキュリティーもありオートロックのアパート(マンションに近い)に住むようになってまず気をつかったことがあります。それはアパートに引っ越すまで気づかなかったのですが、わたしは足音がうるさいらしいです。旦那にもう少し静かに歩かないと苦情を言われてしまうかもよ、と冗談交じりに注意されました。その注意がとっても衝撃的だったことを今でも覚えています。
まさか「裸足なのに足音」を大人になっても注意されるなんて思ってもみませんでした。でも言われるまで気づかなかったのですが、相当わたしは足音が大きかったのです。それからは、下の階の人のことも考えスリッパをはくことや、ラグをひくことを覚えました。
もう一つ引っ越してみてわかったことは、とにかく私は通常の声が大きいということでした。いえ、大きいというかマンションなどに住んでいるひとは声が小さいといったほうがいいのかもしれません。旦那と喧嘩したときに「声が大きいからとにかく静かにして」と何度も言われました。興奮すると昔のくせで大きな声でしゃべってしまう自分がいまだにいます。でも、昔から大声をだしても怒られもしなかった家で生活してきたので、それを急にかえることはストレスになるなと思いました。最初から、都会に住んでいるような人がアパートやマンションといった集合住宅に引っ越しても気にせず、変わりなく生活できると思います。
でも、田舎に住んでいたようなわたしみたいなタイプがアパートで生活するということは、普段の倍気を使い生活しなければいけないなと感じました。一軒家を持ったとしても、家同士が近いような一軒家だとアパートと同じように気を使って生活しなければならないので、とにかく今はこの気を使うアパート暮らしに少しでもはやくなれることだなと思います。いまのところは正月にかえる、実家が唯一の息抜きができる家だなと思っています。